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help RSS 【遠い日の約束】

<<   作成日時 : 2011/08/30 14:50   >>

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― 側にいることが優しさなら

俺はいくらでも優しいオッパ(兄)になれる

でも兄貴以上にはなれない

ユナちゃんの愛する人には…



ユンジェ…こんな事になるのなら

あの時

お前が気付いていなかったユナちゃんの気持ちを、俺は伝えるべきだったのか?

妹よりも大切な存在だと

お前が気付いたあの時に…



そうすればユナちゃんは、こんなに悲しまなくて済んだのだろうか?

ユンジェとの思い出が悲しみを包み込んでくれただろうか?


その方が

その方がユナちゃんは




…幸せだったのだろうか?― 












「ジヌオッパァ、今だけ…オッパの胸借りてもいい?」

「いいよ、おいで」

ジヌは右手でそっとユナを引き寄せ、自分の胸の中へ…




あれからユナは、ユンジェの事でいっぱいになるとジヌの元へ来るようになった。

今にも零れそうな涙でいっぱいにした瞳で。

そんな日は、タオルケットを羽織ったまま

ユナをタオルケットごと包み込む

後ろからそっと…

「ジヌオッパ?」

ユナは目を丸くして驚いた。

「ユンジェが、よくやってくれたんだろ?ユナちゃん言ってたじゃないか」

「でも…」

「オッパとして、今、ユナちゃんにしてあげられるのは、こんな事くらいだから」


― そう…オッパとして… ― 





そのまま二人で話し込む

仕事の話やチングの話

そして…ユンジェがいた頃の昔話も

時間の許す限り、ユナがSOSを出す度にジヌはそんな時間を過ごし、必ず家まで送り届けた。

たとえ、次の日に朝早い仕事が入っていたとしても、ユナの気持ちが落ち着くまで、ユナの側にいた。



― 本当は、腕の中のユナちゃんをこのまま、さらって行ってしまいたかった。

でも、ユナちゃんの心は此処には無い… ―











今日もユナのSOS。

ジヌとユナは、また二人でタオルにくるまりながら、話をしていた。

「ユナちゃん、俺も昔ユナちゃんにこんな風にしたこと覚えてない?」

「ううん、覚えてない」

「ユンジェと三人でかくれんぼした時ね…」

そう言ってジヌは話し始めた。





雨の降る日、

幼いユナとユンジェとジヌの三人は、家の中でかくれんぼをして遊ぶことにした。

じゃんけんで負けたユンジェは、鬼になった。

ジヌは素早く隠れたが、ユナは隠れる場所が見つからずウロウロしていた。

「ごぉー、ろぉーく!」

ユンジェの数える声が聞こえる。

《ユナちゃん、ユナちゃん》

ジヌは一緒に隠れようと、こっそりユンジェに聞こえないようにユナを呼んだ。

でもユナは、ジヌの声には気付かなかった。

「はーち!」

だんだんユナが泣きそうな顔になってきた。

「きゅーう!」

《まずいっ!》と、思ったジヌが飛び出した。

「じゅーう!!」

ヒョイッとユナを抱きかかえたジヌは、ソッコウ隣の部屋へダッシュ!!

「ピオッパァ?」

ユナは突然の事で訳が分からず、目を丸くしたまま固まっていた。

「ユナちゃん、シー!一緒に隠れよう」

「うん♪」

「オーイ!ユナ、ジヌ、どこだぁー?」

ユンジェが動けば、ジヌもユナを抱っこして走る。

ユンジェに隠れながら。


「ピオッパ、動いたらダメなんだよぉ!」

「いいの、いいの。今日は特別♪」

ジヌはユナを抱っこして移動しながら、二人で隠れられる場所を探していた。

ユンジェが二階から下りて下の部屋を捜しているうちに、ジヌはユナと二人で二階の子供部屋に入った。

さすがに小学生のジヌがいつまでもユナを抱っこ出来るわけがなく、疲れてきていた。

なんとなく幼いユナにも分かったのか

「オッパァ、ここに隠れよう」と、言った。

ユナが言ったその場所は、ベッドの中だった。

「こうすると分かんないよ♪」

そう言いながらユナは、ベッドの上に座ったジヌに頭からタオルケットをかけた。


〈これって…凄く分かりやすいんだけどぉ〜。

まっ、いいか。

あいつも一度捜した場所には来ないだろう〉


そんな事をジヌが考えているうちに、ユナはタオルケットの中に潜って来て、あぐらを掻いているジヌの膝の上にちょこんと座った。

「ねっ、こうするとユンジェオッパ、きっと見つけられないよ♪」



― 得意げな笑顔で言うユナちゃんが

ちょこんと座っているユナちゃんが

俺には愛おしかった ―










「あっ、覚えてる!

ジヌオッパ、ハアハア言いながら逃げ回ってたんだよね?」


ジヌの前に座っているユナが、後ろでユナを包み込んでいるジヌに振り向きながら言った。


「そうそう、俺もガキだったから、ずっと抱っこはキツかったぞー!

ユナちゃん、あの時なんて言ったか覚えてる?」


「えっ?私なにか言ったの?」

「覚えてないの?」

「うん」



― そうかぁ、ユナちゃん、かくれんぼの事は覚えていても

あの事は覚えていないんだ ―








「ジヌオッパ、あのね…」

その時だけは何故かピオッパとは呼ばなかったユナ。

「あのね…ユナ……になるの!」








「ねぇ、ジヌオッパ私なんて言ったの?」

「…俺も忘れた」

「なぁ〜んだ、それじゃ意味ないじゃん」

「そうだな」

そう言って、ジヌとユナの二人は笑った。





― 嘘だよ、ユナちゃん

本当は覚えているんだ

だけど言えなかった… ―







「あのね、ユナね、大きくなったらジヌオッパのお嫁さんになるの!」






画像




『第二章』終わり






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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
くり大福さんこんばんは〜♪

凄いですね〜!くり大福さんは小説を書くんですかぁ!(*^o^*)
私も一昔前に有名な…韓流ドラマハマりましたよ〜♪
韓国料理も好きですよ〜(笑)
しお
2011/08/30 23:20
しおさん

そんな事ないです、ただ妄想を文章にしているだけですよ(文章にもなっていないし、ハハハハ)^ロ^;
しおさんがハマった韓国ドラマって、あの「冬○○」かな?
韓国料理も美味しいのが沢山ありますよね。私も好きです

しおさんの元気の源は嵐ですよね。私の元気の源は韓流でーす
くり大福
2011/08/31 16:17
ささ
りっちゃんさん
真夜中鳥さん

気持玉ありがとうございます
くり大福
2011/08/31 16:19
韓ドラ・・・と云うよりもテレビをあまり見ないけど くり大福さんのお話はとっても面白い!
最初 昔ドラマでやってたのを書いてくださってるんだ…と思ってたんです。
ホントに素晴らしい!!!(*^-^)♪
マリー
2011/08/31 20:32
マリーさん

私なんかが書いた拙い文章を、面白いと言って下さってありがとうございます。とっても嬉しいです

そうですか、昔のドラマだと思ったんですね
確かに、百恵ちゃんの「赤いシリーズ」世代なので、妄想も時代が出ているのかもしれませんね(笑)
マリーさん、褒めすぎですよぉ〜^ロ^;
でも素晴らしいと言って下さり、ありがとうございます
マリーさんの言葉は励みになります。これからも頑張って書いていきますねー
くり大福
2011/09/01 10:29
ゆなママさん

気持玉ありがとうございます
くり大福
2011/09/01 12:50

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